映画「インファナル・アフェア」のロケ地、香港の沙田にある萬佛寺に行ってみた

日本から4時間半ぐらいで行くことができる香港は、人気の海外旅行先のひとつですよね。僕も、観光、仕事、乗り継ぎなどで何度も足を運びました。温暖で、活気があって、食べ物が美味しくて、観光スポットも盛りだくさん。メジャーなところでは、ビクトリアピーク、シンフォニーオブライツ、ヒルサイドエスカレーターなどなど。

とはいえ、2回目、3回目の旅行ともなると、徐々にすでに行ったところが増えて、飽きがくることもあろうかと思います。僕も何回か香港に行ってマンネリ化してたときに、ちょっと風変わりなところに行きたい衝動に駆られました。

調べてみると、金ピカの像が参道に花道をつくっている場所があるではありませんか！なんか見覚えがあるなと思ったら、映画「インファナル・アフェア」のロケ地なのですね～
一度画像を目にしたら、アクが強くて、脳裏に焼き付いて頭から離れません。 

これは行かねばと思い行ってみたところ、これがなかなか面白いところでした。

萬佛寺ってどんなところ？

香港の郊外、沙田駅から徒歩7分ぐらいところにある、金ピカ像だらけのお寺です。山のふもとから金ピカ像に挟まれた参道がはじまり、しばらくのぼると山の上にお寺が見えてきます。こちらもお寺も金ピカ像で溢れかえっています。

アンディー・ラウ、トニー・レオンのダブル主演となった香港映画「インファナル・アフェア」のロケ地としても有名です。

なお、萬佛寺の英語名は、「Ten Thousand Buddhas Monastery」です（笑）
そのまんまですね。
一万体もの仏像があるかどうか不明ですが、その特徴を端的に言い表しています。

萬佛寺へ行ってみた

映画「インファナル・アフェア」が好きだったので、聖地巡礼として、ロケ地である萬佛寺へ行ってみました。まずは、山のふもとの参道入り口から、さっそく金ピカ像たちがお出迎え。

笑顔が素敵。

ご年配の方々も元気にのぼってらっしゃいます。

からみっぷりが半端ない。

金ピカ像を堪能しながらゆっくりのぼって10分ぐらいでしょうか。やっと到着しました。
こんな感じで結構大きなお寺です。

立派な塔もあります。

海賊王に！！俺はなる！！！

たしか映画に出てきたやつ。

こんなのもいます。

あ、こうやって持つのね。

山をおりる際に、のぼってきた道と違う道をおりようとしたら、道中、猿に遭遇しました。

萬佛寺は映画「インファナル・アフェア」のロケ地

こんなパンチの効いた萬佛寺ですが、上でも書いたように、映画「インファナル・アフェア」のロケ地としても有名です。

「インファナル・アフェア」（原題：無間道、英題：Infernal Affairs）は、2002年の香港映画で、香港ノワールの代表的作品。潜入捜査官としてマフィアに入り込むヤン（トニー・レオン）と、そのマフィアから警察に潜入するラウ（アンディ・ラウ）の物語。警官として苦悩するヤンと、組織を裏切り善人になろうとするラウが対照的に描かれている。
（引用元：インファナル・アフェア－Wikipedia)

その後3部作のシリーズとして制作されました。
・インファナル・アフェア （2002年）
・インファナル・アフェアⅡ 無間序曲 （2003年）
・インファナル・アフェアⅢ 終極無間 （2003年）

3部作の第1作はヤンとラウを中心に、マフィアの壊滅とヤンを含む仲間の死までを描き、第2作ではヤンとラウの「潜入」までを香港返還までの時代を背景に描き、第3作ではヤンの死後と第1作では描かれなかった新事実を描いています。

萬佛寺は、第1作のオープニング、マフィアのボスと若手（たぶん新入り）たちが契りをかわすシーンで登場します。この新入りのなかに、若かりしころのラウ（エディソン・チャン）がいます。ボスが新入りに黒社会で生きていく覚悟を静かに問う、重要なシーンですね。

その着想が魅力的だったのか、アメリカではハリウッド映画「ディパーテッド」として、日本ではドラマ「ダブルフェイス」としてリメイクされています。リメイク作品には各国のお国柄が色濃く反映されており、非常に興味深いものがあります。個人的な感想としては、やっぱりオリジナルの香港映画「インファナル・アフェア」が一番だと思います！

萬佛寺への行き方

MTR沙田駅で下車、徒歩約7分ぐらいで萬佛寺入口の参道へ到着します。
そこから参道であるのぼり坂を歩くので、けっこうしんどいですが、両サイドに様々な形、表情をした金ピカ像がびっしり並んでいるので、それらを眺めながら歩けばしんどさも少しは和らぐと思います。
参道を約10分ぐらいのぼると、萬佛寺へ到着します。

おわりに

金ピカ像がびっしり並ぶ参道や山頂の寺院のさまは、おもわず笑っちゃうぐらい壮観です。
駅から少し歩くし、寺院のある山のふもとまで着いたら今度は坂をのぼらないといけないし、なにかと面倒ですが、結構おもしろいので、ネタとして行ってみる価値はあると思います。

セントラルや尖沙咀 (チムサーチョイ)でのグルメやショッピングに飽きたら、ハイキングがてら沙田の萬佛寺を訪れてみてはいかがでしょうか？